RI技術

RI技術

従来、グラスコードは、RFL(レゾルシン/ホルマリン/ラテックス)をガラスフィラメントに含浸させて製造されています。ラテックスは、ストランド乾燥時に熱硬化反応します。その後、ストランドを撚糸加工します。ストランドは複数本撚りあわせることができます。ゴム成型工程で、ゴムのマトリックスはコードと反応して、接着結合します。ストランド間には結合はなく、ただ引き合っているだけです。この特性は亀裂形成によるコード構造の脆弱性および部分的疲労の原因となる場合があります。

RIテクノロジーは、レゾルシン/ホルマリンを使用していません。代わりに、反応性化合物を使用しています。乾燥時には、ガラスフィラメント周辺で熱硬化反応はせず、ゴム製品成型時に、外部のゴムと同時に反応します。

最終的に、コード内部のゴムと外部のゴムマトリックスの間でコードを通じて1つの結合ネットワークが形成され、それぞれのストランドが完全に結合されます。

RIコードの特長:

  • ゴム加硫処理中に、処理剤の架橋が形成
  • 外部接着オーバーコートなしで使用が可能
  • 耐高温および耐化学性のあるラテックスの使用が可能
  • さまざまなフィラメント材料またはハイブリッド材料に使用が可能
  • 複数のRI製品がありさまざまな用途に利用可能
  • ベルト一体性の補強

ゴム製品でのメリット:

  • 長寿命化
  • 耐熱性の向上
  • 耐化学性および耐油性の向上
  • 伸びの抑制
  • コード飛出の抑制

この新しいコードを使用することで、ベルト設計において、自動車エンジンの高まる要求に対処し、コスト効率の高い方法で同期タイミングベルトの技術をさらに進化させることができる機会を提供します。

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