高強度グラスコード

高強度グラスコード

高強度ガラスは、汎用の E ガラス組成に対して、K または U ガラス組成で製造されます。組成の違いにより、ガラス繊維の物理特性が改善されます。

NGF は、ガラス繊維の紡糸から最終製品まで一貫して高強度グラスコードの生産が可能な唯一のグラスコードメーカーです。日本とイギリスの生産拠点で製造が可能です。

高強度ガラスを利用することで、ベルト設計において、E ガラスと比べ、以下の2つの方向性でベルトの特性値を改善することができます。

方法1 :

コードに E ガラスと同じ引張強度が必要な場合、コード直径を低減することができます。ガラス使用量を抑えることで、フィラメントの摩擦を減らし、ガラス内で生成されるヒステリシスエネルギーを減らします。これで、ベルト内の熱蓄積量が抑えられます。その結果、高強度ガラス使用のベルトはより低温で走行し、寿命がさらに長くなります。

方法 2 :

コードの直径を同等にする必要がある場合、高強度ガラスはベルトにかかる負荷容量を上げることで、ベルトが強い衝撃負荷に耐用できるようになります。

下表は、高強度ガラスが引張特性の類似した2本のベルトに与えるメリットを数量化したものです。1つは直径を低減したコードを使用、もう1つは、ベルト幅を狭くしたものです。(HTS=高強度ガラス)

 
方法1
方法 2
コード直径を低減してベルト寿命を延長
ベルト幅を狭めて設計自由度を拡大
基本パラメータ
E
HTS
E
HTS
コード構成本数
13
11
11
11
コード直径 mm
1.20
0.95
1.10
0.95
コード間距離mm
0.170
0.170
0.170
0.170
コード引張強度 N
1130
1050
930
1050
ベルト幅
25
25
25
22
コード本数/ベルト幅
18.3
22.3
19.7
19.6
引張強度 kN
18.4
21.3
16.5
18.5
グラスコード番手tex
1750
990
1480
990
ベルト中のグラスコード重量 g/m
31.9
22.1
29.1
19.5
コード重量の低減
30.8%
33.3%

HTS はベルト設計において、自動車エンジンの高まる要求に対処し、コスト効率の高い方法で同期タイミングベルトの技術をさらに進化させることができる機会を提供します。

高強度グラスコードは、お客様の個別のニーズに対応した設計が可能です。

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